こんにちは、風山美久里です。
みなさん、ヴィオッティーという作曲家であり、ヴァイオリン奏者でもあったイタリア人をご存じだろうか。この人は生まれが 1755 年というからベートーベンよりも 15 年早く生まれ、モーツァルトとは今の日本でいうところの同学年(ヴィオッティーは 1755 年 5月、モーツァルトは 1756 年 1月生まれ)であった。
今でも日本ではあまり知られていないと思うが、ヴィオッティーはかなり多くのヴァイオリン協奏曲や弦楽四重奏曲を作曲しており、その作風はベートーベンにも影響を与えたといわれている。
さて、僕は 30 才手前でそのヴァイオリン協奏曲を聞いた。何か癒やされたい思いであまり知られていないクラシックCDを何気なく買った。ヴァイオリン協奏曲 22 番である。その 16 小節の魂を揺さぶる旋律を聴いてこれだと思った(動画はこちら)。
以後、”その清らかで甘い旋律が自分でも出せたら”、という思いに駆られ、当時はまだ大人の男性にはなかなか一歩が踏み出せなかったヴァイオリンという楽器をはじめることにしたのである。
ところで、楽器を演奏ということになると多くの人が ”楽譜が読めなければ” と思うに違いない。では ”楽譜を読む” とはどういうことだろう。五線の上に書かれたオタマジャクシの音程を声に出して追っていくこと、ということであれば、別にこの ”楽譜を読む” ということができなくても、弦楽器をはじめ、いろんな楽器からすばらしい旋律を発することは出来る。五線の中の音符の音の高さをみたとき、それに対応する自分の楽器の運指が頭の中で連動していればいいだけの話である。したがって、”自分は楽譜が読めないから、音楽とは聞くだけのもの” と悲観せずともよいのである。
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