弓の扱いについて
スピッカート、サルタート、ある種のスタッカートなどは、弓の一番扱いやすい場所で弾くのが最も懸命であり、歯切れのよいきれいな音を出すことができる。
初心者のうちは、弓のいろんな部位で同じ技術を練習するように仕向けられるが、結局のところひきやすいところが一番良い。
それに対して、レガートやマルテラートを弓の元から先まで弾くときが逆に一番難しい。弓の元および先端はその場所を意のままに扱うのが非常に難しいからである。
弓と弦が仲の良い夫婦であるがごとくに。弓が弦に吸い付くがごとく。仲が悪ければケンカばかりになってしまう。
なめらかに。おおらかに。
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