こんにちは、風山美久里です。
左の図は、ヴァイオリンやビオラの運指を示したものです。まるの右についている1~4の小さな数字は弦を押さえる左手指の指番号で、人差し指が1、中指が2、薬指が3、小指が4を示しています。まるとまるの間隔が狭いのが半音、広いのが全音です。全部で四つの基本的な形があり、このパターンの組み合わせで全ての長音階を網羅できます。
子供でも大人でも初心者の場合、教室の先生は音程をとらせるために楽器の指板の押さえる位置によくテープを巻いたりします。子供はそれでよいと思いますが、大人から始めるひとに対しては僕はその必要はないと思います。絶対音階がなくてもドレミファソラシドのメロディーラインがわかっていれば、あとは自分の耳で音程を確認しながら練習する方がきっと上達します(実際僕はそうでした)。
さて、左の図はハ長調におけるヴァイオリンの運指を分かりやすく(そのつもりだけど分かりにくいかな)示したものです。そして、第1,3,5,7ポジションの位置に色分けしておきました。前述の4つのパターンですべて押さえることが出来ます。
さらに付け加えるなら、第1ポジションの E線の運指の形は第5ポジションの A線と同じ形をとり、第1ポジションの A線の運指の形は第5ポジションの D線と同じ形をとり、第1ポジションの D線の運指の形は第5ポジションの G線と同じ形をとるとみることが出来ます。このように、第1ポジションと第5ポジションには相関関係があり、すなわち、第1ポジションをひとつ左にずらした形が第5ポジションであると頭に入れておけば覚えやすいですよね。このことは、他の長音階の運指であっても同じです。
音楽理論と言うよりは、ちょっとしたヴァイオリン初心者のための豆知識ですね。このようなちょっとしたコツや知識を吸収していけば上達のスピードも少しは上がり、練習も楽しくなるのではないでしょうか。
コメントを残す