大人から好きな楽器を楽しみたい。ヴァイオリンを始めたい。

こんにちは、風山美久里です。

思い立ったら

これからヴァイオリンを始めよう、始めてみたい、始めようかなと思ってらっしゃる皆さん、好きになればきっと上達します。軽い気持ちで始めてみたいと思っててもかまいません。逆にやりたいけど難しそう、でも、演奏できたら自分の未来が変わるかも、今の自分を変えられるかも、と考えかけたりしている皆さんも、是非チャレンジしてみてほしいと思います。

楽器の購入

でも、ヴァイオリンを始めようにもとにもかくにも楽器がなければなりません。それに伴う付属品も。たとえば肩当て、弓の毛に塗る松ヤニ、予備の弦（G線、D線、A線、E線それぞれ各１本ずつ）、チューナー、譜面台、メトロノームなど。これらにはどうしてもお金がかかるけど、他の楽器（たとえばトランペットやフルートなど）の中堅クラスのものの金額（１５～２５万円ほど）に少し上乗せをすればそこそこのヴァイオリンセットは買えると思います。

出だしは高額な楽器はいりません。教本が進むにつれて楽器に対する眼も養われますので、そこそこの曲が弾けるようになった時点で一生の宝物として買われるのがよいと思います。

なお、どんな楽器でも毎日の練習場所に苦労や配慮が必要な町中にお住まいの方（ご近所への遠慮など）に対して、弦楽器ではサイレントシリーズという電子楽器が出ていてそれを購入するという手もあるんですが、あまり感心しません。金銭的に余裕があれば別ですが、出だしはやはり本来のヴァイオリン、すなわち表面板がマツ、側板と裏板がカエデの木で作られた楽器でないとあとあと色んな意味で変なクセがつくかもしれません。練習の音量が気になるのであれば、消音器などを使えば解決すると思います。

ヴァイオリン教室

そして、地元に通えそうなヴァイオリン教室があるか。これはやはり習い事ですので定期的にレッスンに通った方がよいと思います。仕事をお持ちの方も、教室の先生に相談すれば時間調整などをしてくれるはずですし、月に４回、３回、２回等、回数の相談にも応じてくれるはずです。通えそうな教室があればぜひ一度相談されるのがいいと思います。自分で調べてもよくわからなければ、お近くの楽器店に相談してみるのもよいと思います。

ただ、学校の先生でも、大学教授でもそれぞれに指導方針やスタイルがあるのと同じで、ヴァイオリン教室でも、基本を非常に大事にされる先生ですと、楽器や弓の持ち方、構え方、姿勢などや、弓の動かし方、すなわちボーイングだけで何ヶ月もついやされますし、逆に一通り出来ればどんどん進んでいく先生もおられます。

また、どの教本をメインにし、それ以外にどれとどれを組み合わせて指導していくかも先生によっていろいろです。ただ、ヴァイオリンやピアノはだいたい指導教本というのは一定しています。
ピアノ　　　：バイエル　→　ブルグミュラー　→　ソナチネ　→　ソナタ
ヴァイオリン：カイザー　→　クロイツェル
というのが大きな流れですが、その間に音階教本や教本の進行具合に応じた曲集を併用して指導していくというのが一般的なようです。

ただ、ヴァイオリンの場合、全３巻のカイザー教本はすべての練習曲が結構長いので、それぞれの練習曲の短縮板を集約し、そのほかに各練習曲の意図する目的に見合った課題曲を併用させた全４巻の篠崎ヴァイオリン教本を好んで使う先生もおられます。

その他にも、全１０巻の鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集や全６巻の新しいヴァイオリン教本を併用される場合もあるとは思います。

いずれにしても、これらのことはその教室に通ってみなければわからないことで、入室させていただくにあたってその先生に事細かく聞くのは、聞く方も聞かれる方も抵抗があるかもしれませんね。子供の場合だと保護者が同伴ですので、先生と始めに色んな相談が出来るかもしれないけど、大人から初心者としてどういう指導を受けたいかなんてわかるわけがないのであって、先ずはとびこんでみるしかないでしょう。実際ぼくもそうでしたし、僕の時代の当時は先生に「そのお年からではきびしいでしょう」（♪まだ３０才なんだけど♪）と言われたものでしたよ。