ボウイング⑫
弓の扱いについて スピッカート、サルタート、ある種のスタッカートなどは、弓の一番扱いやすい場所で弾くのが最も懸命であり、歯切れのよいきれいな音を出すことができる。 初心者のうちは、弓のいろんな部位で同じ技術を練習するよう…
弓の扱いについて スピッカート、サルタート、ある種のスタッカートなどは、弓の一番扱いやすい場所で弾くのが最も懸命であり、歯切れのよいきれいな音を出すことができる。 初心者のうちは、弓のいろんな部位で同じ技術を練習するよう…
技術を身につけようと焦るのではない。未熟でもよい。ヴァイオリンを歌わせるのである。 ヴァイオリンからいっぱいメロディーがあふれ出ますように。 そうすれば、きっとうまくいく。
弦を押さえつけて引くと、弦の自然な振動が妨げられる。
セカンドポジション セカンドポジションへのシフトは、音程感覚をしっかりともっていればできる。 シフトの直前の音の位置から推し量ったように移動するのではなく、セカンドポジションの位置を間隔で覚えこむ。平たく言えば慣れるとい…
感動の連鎖が弓を安定させる 弓には弓自身にかかる重力や、弓自身がバウンドする力、演奏者からの複雑な力が加わる。しかし、それらをすべておおいつくす感情を弓に伝え、その発する音彩の感動が連鎖していくことによって、弓のバウンド…
ダウンとアップのボウイングについて 8分音符や16分音符をデタッシュで弾く場合、ダウンとアップでその音色や強弱、弾き初めのアインザッツに違いが生じ、したがって、各音の粒がそろわないことが大人からヴァイオリンを始めた場合の…
昔の剣豪は剣の使い手であった。 ヴァイオリン弾きは弓の使い手となれ。
左の腕や手で一生懸命ヴィブラートをかけていても、右手はただ単に腕を動かしているだけではだめ。ヴィブラートが引き立つようなボウイングをしなければならない。 ヴィブラートのかかった重厚な音を作品から引き出すつもりでボウイング…
ヴィブラートをヴァイオリン演奏の技術だと思って練習すると、体のどこかに力が入ってしまい、澄み渡るヴィブラートとは程遠い、ぎこちないものになってしまう。ヴィブラートは情緒であって自分の感情をすなおに腕から手に伝えてみよう。…
自分の十八番(オハコ)とは、まず基本楽譜を見ずに最初から最後まで一通り弾ける曲であるはずである。そうすると、まず、楽譜から音符を追っていく注意力がすべて音の表現(左手の運指と右のボウイング)に集中できるので、非常に効率の…