こんにちは、風山美久里です。
楽器に限らず、何かを始めるって結構エネルギーがいるし、始めたものの何をどうしていいかわからない、といった戸惑いを抱えて試行錯誤するのではないかなと思うんです。
ヴァイオリンを始めるにしても、ヴァイオリン教室を見つけて教本を整えてといった手順を踏んで教室に通い始めたけれど、そのヴァイオリン教室が自分に合っているかどうかもわからない、はじめは楽器の構え方とか単純なボーイングのみで全然おもしろくないとか、で不安と不満の入り交じったような状態になったりすることも往々にしてありますよね。
そんな時、自分で研究してみてください。ヴァイオリン教室に通って、もちろんその先生の指導のもとに進めていくわけですけれど、自分でも研究していくことが必要だと思うんです。教室の先生の指導通りだと、「こうしなくちゃいけない」「こうなったらだめ」と思い込んで、体がガチガチに固まってしまい、型どおりに構えは出来ても楽器演奏どころではない、というような状態に陥ってしまう危険性があるからなんです。
じゃあ、研究ってどういうこと。研究って言えば聞こえはいいけど、初めのうちは早い話がまねをするって言うことなんです。いろんなヴァイオリニストやヴァイオリン奏者の演奏を見れば、こうなりたい、このように弾きたい、って思いますよね。そうしたらまずそれをまねることから始めましょう。人はそれぞれ個々によって体つきが違いますので、おのずと演奏スタイルも変わってきます。プロの皆さんもそれぞれの演奏スタイルは確立されておりますので、一概にだれをまねて、とは言えません。
ただ、通常のコンサートの風景DVDよりも、コンクールの時のDVDのほうが演奏者をよりアップで撮影しているように思えるので、有名コンクールのDVDを参考にして、楽器の構え方や弓の持ち方、基本的な弾き方などを視覚に訴えるのが上達の早道だと思います。
ちなみに、僕がやく30年前に憧れて参考にさせて頂いたのが、諏訪内晶子さんという新鋭ヴァイオリニストがチャイコフスキーコンクールで優勝したときのレーザーディスク(当時はDVD技術はまだでした)でした。教室に通うかたわらで、このレーザーディスクからもいろんな技術やうまくいかないときの解決方法を教えてもらったような気がします。
なお、多くのヴァイオリニストの中で、諏訪内晶子さんは非常にオーソドックスなスタイルですので、初心者の方が参考にするには最高のヴァイオリニストであると思います。しかし、残念なことにデビュー当初の映像はあるにはあるのですが、それがチャイコフスキーコンクールのレーザーディスクで DVD化されておらず、また、エリザベートコンクールもCD版しかないようです。唯一のDVDを以下に示しておきましたので、参考にしてみてください。
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