大人のためのヴァイオリンレッスン③(スタッカートの考え方)

こんにちは、風山美久里です。

練習曲や作品を演奏するとき、16分音符や早いピッチの8分音符のスタッカートが出てきたとき、皆さんはどのように演奏しますか。

弦楽器の基本練習でスタッカートを練習するとき、教科書的には左図のように書かれています。

要は、スタッカートのマークの付いた音符を半分の長さに区切って弾くということですが、練習曲や作品の中には必ずと言っていいほど速いパッセージでのスタッカートが出てきますよね。

左はザイツの協奏曲二番に出てくる16分音符のスタッカートです。弦楽器でなくともこのような楽譜に出会ったとき「どのように弾いたらいいんだろう、どのように吹いたらいいんだろう」と一瞬考えたりしたことはありませんか。教科書的に考えると32分音符と32分休符を交互に非常に速いスピードで引くということになりますが、実際問題そのような神業はプロでも無理でしょう。要はリズムに乗って歯切れよくはきはきと弾くという感覚ぐらいでいいと思います。ただしその時、弓を持つ右手と指板を押さえる左手のコンビネーションがずれないように注意が必要です。初心者や中級者にありがちな技術不足であるのですが、癖になると後々まで尾を引きます。多くの場合、右手のほうが「速く弾かなければ」、と焦ってしまう結果なんでしょうけれど、なかなかに矯正するのは苦労するかもしれません。とにかくゆっくりと、次第にテンポをあげて丁寧に練習していきましょう。自分ではきちっと弾けているように思えても周りの人が聞くと違和感を感じる演奏になってしまいます。自分の練習風景をスマホなどで収録し、指摘される前に調整しておきましょう。













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血液型:B型、40歳で初婚♪♪三女のパパ 好きな漫画:聖闘士星矢、暴力大将(どおくまん)、宇宙戦艦ヤマト 趣味:多彩♬今は海釣りーカサゴやハタなどの底物狙い スーパーではみることのできない高級魚を家族に味わわせたい。